第2章 [曲]と[直]で流行が変る
6 効能にも形の流行がある 目には見えない[曲]と[直]があります。
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機能もファッションだでは毛色の変わった食品の話を一つ。今までの食品は、パッケージか食品自体が〔曲・直〕のどちらかになっていましたが、それとは違うタイプです。食品の形ではなくて効能が「直」なのです。
栄養を補給したり、体調を整えたりといった効能をうたっているサプリメント(栄養補助食品)の話しです。サプリメントはいろいろな効能を主張していますが医薬品ではありません。医薬品のキワをねらったものです。以前と比べるとずいぶん増えました。その中でもかなりのシェアを持って |
いるのがダイエット系です。次から次へと新しいものが出てくるということは、それだけ顧客がいるわけです。新しいものが出てくるたびに試してみるヘビーユーザーが多いのですね。
2001年4月にロート製薬から「セラシーン」というサプリメントが出ました。血行と新陳代謝をうながすことで、セルライトの発生を抑え、減らすことを「手伝う」のだそうです。セルライトは、脂肪が変化したもので硬く、これが溜まることで皮膚の表面がデコボコになります。つまり、「セラシーン」は、お肌のデコボコを防ぎますといっているわけです。そこがダイエット系サプリ |
メントの中で新しかったのです。
これに跳びつく人はどんな人でしょうか。デコボコが嫌いな人ですね。デコボコをマイナス方向に過大評価する人ですね。当時の「20歳の女性は『直』が1999年7月から01年3月まで」ですから、「セラシーン」が発売された2001年4月は、ほとんどの年齢の女性が、デコボコをマイナス方向に過大評価する時期だったわけです。セラシーンはヒットし、初年度30億円を出荷しました。 |
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サプリメントの例でも分かるように、機能にもトレンドがあります。つまり、同じ機能でも、消費者に歓迎される時期と、歓迎されない時期があります。あなたが画期的な機能を持った商品を開発しても、消費者がそっぽを向くタイミングでは何にもなりません。消費者にいつ見せるか、どの機能をどのように強調するか、トレンドと相談しながら決めてください。 研究者のやる気にも循環があります。できれば、開発を始める段階から、トレンドを意識してください。(続く) 07/07/9転載、レイアウト変更2014/10/30 〔曲・直〕の年表20歳レディス換算 目次へ戻る |
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