ページの表題 新聞で流行予測 2019/06~ トップページへもどる

あえて東京で勝負する

メンズ新世代個店
ECで味わえない“裏切り”体験が魅力
 
大手セレクトやブランドショップがひしめき合い、他都市を圧倒する東京。その激戦区であえて起業し、勝負をかけるメンズの新世代個店が増えてきた。
 
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モード工学研究所の森田洋一 読紙感想文
モード工学の森田洋一です。
左の文は繊研新聞2019/06/27付の記事からの抜粋です。
 
どこにでもあるような服を嫌い、自分のファッションに個性を求める人が増える時期は、セレクトショップにとって追い風が吹きます。これまでの数年間がそうでした。名前だけの自称セレクトショップではありませんよ。オーナーの個性と選美眼を全面に出した本来のセレクトショップの話しです。
 
他人と同じが嫌なのですから、ファッションビルの中にあるチェーン店や量販店よりも個店のほうが魅力的になります。私だけのアイテムが有る私だけの店だと思えるからです。
   
場所も大事です。人通りの多い通りではなく、それより一本裏側の道にあったり、人の流れに直行している枝道など、あまり人が歩いていない場所にある店がいい。それと、寂れたビルの2階 3階にある店、繁華街から数ブロック離れた場所、もよりのターミナル駅から駅1つ分だけ歩かなければ行けないような店、住宅街や飲み屋街、アベックホテルの隣など、他のファッション好きが、そこに店があることに気が付かないような場所、気が付いても行かないような場所の店がいい。それを探して、私だけが知っている私だけの店として通いたい。…などと思う人が個性の時代は増えます。そんな流行がここ数年続いていました。
 
こういう流行を私は「対立視」と読んでいます。物事の細かい違いを気にし評価する流行です。対立視の時期の消費者は他人とかぶりたくありません。それで、小ロット多品種が有利になります。1ヵ月でも早く客に見せることが有利になり
 
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-流行予測 2段目-
違うことに価値があるます。で、新興アパレルメーカーや独立系中小メーカーが元気になります。
 
対立視の時期は、大量供給が難しい古着や手作り品が評価されます。財布やカバンなどのおしゃれな小物の工房が増えました。貴乃花の息子の花田優一さんが人気者になりましたね。靴職人だったからです。一点物を供給する人だったからです。ビスポークスーツの流行が続きましたが、これも一点物の流行です。
 
こういう商品は量が限られますし、価格も高くなりますので、多くの人はその雰囲気だけで我慢することになります。古着ふう 手作りふう ビスポークふうがたくさん出回りました。
 
こういった対立視とは流行が逆になる時期があります。「同一視」です。同一視の時期は物事の
   
共通点に関心が移ります。他人とかぶることが気になりません。むしろ嬉しくなります。対立視と同一視は数年ずつ代わりばんこに流行します。
 
で、今現在はどちらか? ですが、多くの市場(年齢性別)がすでに同一視に入っています。対立視が続いているように見えるのは、人の感覚に残像があり、行動に惰性があるからです。対立視のときに追い風が吹いていた店や企業は、これからの向かい風に驚くことになります。
 
同一視になると、対立視のときにルンルンだった多くの個店が消えてしまいます。が、全てが消えるわけではありません。時代の変化に合わせてそれまでのポリシーを捨て 変節をし生き残るところもあります。今回すでに始まった同一視でも、生き残るどころか躍進するところだってあるかもしれません。昔、流行が同一視に変わったときに、それを嘆かずに自分を変えて躍進したのが、ファイブフォックス・ビームス・シップス・クロスカンパニー(現ストライプインターナショナル)
   
など今の大手企業です。ですから、昔 同一視になったときに消えずに生き残った個店がどんなことをやっていたのかを調べて、その対策を真似すれば、「新世代個店」も生き残れるはずです。
 
それと、ファッションビルなどに入っているチェーン店は、意識低い系のマス層を狙っていますので、同一視の時期になると元気になります。同じものが大量に長期間売れるようになるからです。対立視の時期に反省しすぎて店の主張がグチャグチャになったところ以外は復活します。
 
(この文、19年07月06日に記載)
 
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ファッション産業史にも循環がある
 
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  2019/07/04ページ作成、2019/07/06最終更新