理詰めのトレンド予測 ウエブ版                                     トップページへもどる 目次へもどる
  第6章 [エレガンス]と[カジュアル]もしくは[束縛]と[自由]
    4 カジュアルの次は、エレガンスっぽいカジュアルが来る
      ドレスアップしたカジュアルと、ドレスダウンしたエレガンスが当たります。
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これからのファッション
  さて、市場はこれからどうなるのでしょう。わかりますね。「若い人で2002年から04年までがカジュアル」でしたから、次の、「若い人では2005年から07年まではカジュアルとエレガンスの中間」になります。もうすでに来ています。
  ただしそれはすべての市場ではありません。他の流行同様、エレガンス化にも性別年齢の時差があります。具体的にいうと、女性の「カジュアルとエレガンスの中間」は、「36歳は2005年後半から08年前半まで」、「53歳は2006年から08年まで」、「70歳は2006年後半から09年前半まで」です。
  男性の場合は、それぞれの年齢でこれより半年
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弱遅くなります。「カジュアルとエレガンスの中間」が復活した時、循環周期を知らない人にとっては、それは予期せぬデキゴトですから、極端な供給過少が起こります。
  次に、いままでの「カジュアル」の活性期にヒットしていたブランドや店の苦戦が始まると、アパレル企業、ショップ、ファッションビルなどの関係者は、今までの大当たりしていたブランドを基準にして、それよりエレガンス色を強めたブランドを選好するようになります。そのため、この時期に合わせて出した新しいブランド群の中では、相対的にカジュアル色の強いものから先に、供給過少が解消されます。
  カジュアルウエアをドレスアップさせたものに比べると、エレガンスウエアをカジュアルダウン
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させたものの方はなかなか供給過少が解消されません。それは、カジュアル屋の危機意識に比べて、エレガンス屋の危機意識の方が弱いからです。人間は、悪くなりつつあるものには危機意識をもちますが、悪いなりに安定しているものには危機意識をもちません。それと、エレガンスウエアをカジュアルダウンさせたものは、そのカジュアル度を下げることによって、次に来る「エレガンス」の時期にも人気を維持することができます。
 
  あなたが、新デザインや新ブランドを決める人だったら、エレガンス服をカジュアルダウンする提案をしましょう。一番長く供給過少が続きますので、あなたに商才があれば、これだけでビルが建ちます。
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―――137―――第6章 「エレガンス」と「カジュアル」もしくは「束縛」と「自由」――――ファッション予測と流行予測、次へ  

−トレンド予測 138段目−
 
PDF カジュアル(自由)の流行と性別年齢
 
 
 
 
 
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目次 0 /
第1章 流行の原因には「特定要因」と「循環要因」の2つがある
1-1 / 1-2 / 1-3 / 1-4 /
第2章 「曲」と「直」で流行が変る
2-1 / 2-2 / 2-3 / 2-4 / 2-5 / 2-6
第3章 デザインの流行は「上比長」「下比長」に分かれる
3-1 / 3-2 / 3-3 / 3-4 / 3-5 / 3-6 / 3-7
第4章 「同一視」と「対立視」を知って流行を読む
4-1 / 4-2 / 4-3 / 4-4 / 4-5 / 4-6
第5章 「アリ型人間」と「キリギリス型人間」は交互に現れる
5-1 / 5-2 / 5-3 / 5-4 / 5-5
第6章 「エレガンス」と「カジュアル」もしくは「束縛」と「自由」
6-1 / 6-2 / 6-3 / 6-4 / 6-5 / 6-6 / 6-7 / 6-8
第7章なぜ、まったく同じ流行が起きないのか(3つの理由)
7-1 / 7-2 / 7-3 / 7-4
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―――138―――第6章 「エレガンス」と「カジュアル」もしくは「束縛」と「自由」――――ファッション予測と流行予測、次へ