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供給より需要の方が市場を動かします。
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循環要因と特定要因の関係を、別の例で考えましょう。 2003年にコメが不作になりました。そのためコメの卸価格が上がりました。とくに魚沼産コシヒカリなどに代表される銘柄米の高値が顕著でした。ところが、翌年春になるとそれまで高値を続けていた銘柄米の卸価格が急落しました。それにつられて小売価格も下がりました。 これは、コメを扱うプロたちにとって予想外の出来事でした。コメが不足しているのに値段が下がるということは、彼らの経験則に反していたからです。 プロたちは、消費者が急激な銘柄米離れを起こすことを読めませんでした。 この現象を、似た状況だった10年前と比較した |
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新聞記事があります。 「スーパーにコメを卸す卸会社は口々に『政府備蓄米があれだけ売れるとは予想できなかった』ともらす。誤算の背景にあるのが歴史的な凶作だった一九九三年から翌年の経験。コメ不足対策で流通した古米や外国産米とのブレンド米は大量に売れ残り消費者の国産新米志向を示した」(日本経済新聞2004年8月14日付2面) ようするに、10年前の凶作のときの消費者は、古米や外国産米を嫌い、国産新米を欲しがったわけです。スーパーに行列ができたのを覚えている人も多いことでしょう。 ところが2003〜04年は10年前と違い、新米に政府備蓄米を混ぜたブレンド米がたくさん売れました。高い国産新米、とくに銘柄米は敬遠されたのです。そこで、10年前と同じことが起こることを期待した卸会社は、当てが外れて |
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あわてることになりました。そして 「消費者の低価格志向を読み切れなかった卸会社の倉庫には大量の新米が残り、在庫処分の安売りを招いた」(同) となりました。 消費者の銘柄米離れには循環要因が働いています。循環要因が、1993年と2003年で違っていました。循環要因ですから直接見ることができません。プロたちには、不作という特定要因の共通性だけが目立ちました。だから間違えたのです。 銘柄米離れの主要な原因は、循環要因による消費選好の変化です。コメの不作という特定要因ではありません。 ただ、コメは主食ですのでその嗜好は牛肉以上に保守的です。ですから、どんな循環要因が働いたにしてもその作用は非常に限定的だったは |
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| −トレンド予測 13段目− | ||||||||
| ずです。コメの不作という特定要因が、循環要因による小さかったはずの変化を大きな変化にしてしまいました。 コメの不作も循環要因も、コメの卸会社はコントロールできません。でも、循環要因を知っていれば、売り惜しみや便乗値上げで失敗することはなかったはずです。そうすれば、消費者のブランド米離れもかなり防げたはずです。仮に一社では防げなかったとしても、値崩れが早いことが分かっていれば、コメを早めに売りさばいて、リスクを回避することはできたはずです。 商品相場の変動は、供給側の都合で説明されることが多いようです。ひび割れた大地や、逃げまどう避難民はニュースとして絵になりやすいですからね。それに比べて、消費者の心変わりは、映像にしにくいので軽視されがちです。 あなたが投機家なら、消費者の人気、つまり流行を軽視しないでください。供給側がどうであれ、市場が急拡 |
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大しているのに商品が余ることはありませんし、市場が急激に縮小しているのに、商品が足らなくなることもありません。 (続く) 07/05/15転載 ![]() このページ(節)の最上段へ 「理詰めのトレンド予測 ウエブ版」1段目へ トップページへ |
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目次 0 / 第1章 流行の原因には「特定要因」と「循環要因」の2つがある 1-1 / 1-2 / 1-3 / 1-4 / 第2章 「曲」と「直」で流行が変る 2-1 / 2-2 / 2-3 / 2-4 / 2-5 / 2-6 第3章 デザインの流行は「上比長」「下比長」に分かれる 3-1 / 3-2 / 3-3 / 3-4 / 3-5 / 3-6 / 3-7 第4章 「同一視」と「対立視」を知って流行を読む 4-1 / 4-2 / 4-3 / 4-4 / 4-5 / 4-6 第5章 「アリ型人間」と「キリギリス型人間」 は交互に現れる 5-1 / 5-2 / 5-3 / 5-4 / 5-5 第6章 「エレガンス」と「カジュアル」もしくは 「束縛」と「自由」 6-1 / 6-2 |
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